【短編】恋愛事情
俺色に染めたい
俺がゆきちゃんと知り合ったのは、日記サイト。


出会い系サイトと違って、連絡先なんかを交換したりすると退会させられる。

そんな日記サイトで、知り合った。


他愛ない内容の日記を書いてた俺のとこにゆきちゃんが、コメントを入れてくれたのが、きっかけだ。

ゆきちゃんの日記は、日常的なことが多かった。


コメントをきっかけに、やりとりをしていたら、ゆきちゃんのことがとても気になってしまった。
いつもくれるコメントに癒されるようになったんだ。


だけど、プロフを見ると49歳となっている。
俺の年齢が22歳だから、ホントだったら、親子ほど違うんだよな。

やりとりをしていると、そんな年の差なんて感じないし、とても若く感じる。




ゆきちゃんのことが気になって、メアドの交換を申し出てしまった。

そのとき、歳の近い女の子ともやりとりをしていたんだけど、俺が気になったのは、49歳のゆきちゃんだった。

ゆきちゃんもやりとりが楽しかったらしく、メアドの交換を快くしてくれた。


メアド交換をしてから、頻繁にやりとりをするようになり、写メの交換を申し出てた。

ゆきちゃんの見た目が気になったからだ。

ゆきちゃんは、一方的でなく交換ならよいと言ってくれた。


俺は、写メに自信がないが自宅で角度を気にしながら、一枚撮って送ってみた。

これで、返事がこなくなるなんてことがないようにと、心の中で祈りながら…

そうしたら、ゆきちゃんから写メが送られてきた。


……

これが…
49歳?
うちの母親より上になんて、全然見えない。



歳を上に誤魔化してる?


写メを見て、そう思った。


だって、写メのゆきちゃんは、とてもかわいかったんだ。




一枚だけじゃ、実際には、ホントかどうか、わからないかもしれないんだけど…



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