【短編】恋愛事情
カラオケボックスをあとにして、コンビニに寄ってからホテルの部屋へ向かう。


慣れてる風でもない彼女が黙って着いてくる。
緊張してるのか、口数が少なくなっている。


部屋に入り、彼女がベッドに腰掛ける。


そんな彼女は、メールでやりとりしていた印象とも日記や写メの印象とも違い、儚い印象だと思った。


そして、彼女の服を脱がせて大きな胸が現れると俺は、「きれいだ…」と初めて見た彼女の体を見て言葉にしていた。

胸が大きいことは、わかっていたが、大きさと年齢のわりに垂れていなく、綺麗だと思った。


こういった機会がなかったわけじゃない。
プロを相手にしても、一緒に食事した相手にも、そんな気にならなかっただけだ。

しかし、ゆきりんさんには、会う前からこんな関係になりたいと思っていた。
実際に、メールでも『もしよかったら、あなたの女としての面を見たい』と送ったことがある。
その文への返信を見て、彼女がセックスに対して、コンプレックスがあるんじゃないかと思ったのだ。


目の前の彼女は、敏感に反応する。
どこを触っても、反応して時折、艶めかしい声が漏れてくる。

この声がまた俺の気持ちを高ぶらせる。


これだけ感度のよい彼女がなぜコンプレックスを持ったのか疑問に思ったが、できるだけ優しく行為を続ける。

カラオケボックスでは、拒まれたが、ホテルの部屋に着た彼女は、俺のことを拒む様子もなくされるままに受け入れてくれている。
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