【短編】恋愛事情
ベッドに横たわり、俺の愛撫を受けてる彼女へ｢ゆきりんさん、好きだから｣と言ったら、｢"さき"｣と彼女が言った。

また続けて｢"ゆきりん"じゃなくて…"さき"｣と自分の名前を言ってきた。

それを受けて、彼女のことを｢さき｣と呼ぶと、さらに体が反応する。

恥ずかしがる彼女を宥めながら、行為を進める。

久しぶりだろうからと、俺の彼女への思いも込めて、彼女の秘めたる部分へ唇をよせる。


そうしたら、さらに彼女が恥ずかしがり、抵抗しようとしてきた。
｢好きだから、こんなこともできるんだ。｣と俺が言うと、抵抗をやめてくれて、彼女が俺の張り詰めた熱へそっと手を寄せた。


行為が久しぶりの俺には、そんな刺激にも敏感だ。
｢ごめん、久しぶりだから触られたらすぐイッちゃう。｣と言ったら、すぐに手を引いてくれた。


彼女と繋がるまだ入りきってないとき、彼女の顔に苦痛のような表情が浮かび、｢きつい…｣と呟いた。

繋がりが深まったら、彼女の息は、絶え絶えになっていて、そのまま動かずに彼女との繋がりを離した。


一緒に横たわる彼女が｢ごめんね。イッてないでしょう？｣なんて言ってきた。
自分が｢きつい｣って思ってるくせに…
だから、そんなこと気にしなくてよいと伝えた。


無理にシたいんじゃない。
するからには、俺だけでなく、彼女にも気持ちよくなってほしいからだ。








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