【短編】恋愛事情
年下の奥さんと上手くいかず、次にかなり年上の奥さんと一緒になった。

だけど、奥さんの様子がおかしいんだよね。

「ねぇ、あくりちゃん。うちの奥さん、浮気してるかもしれないんだ。最近またお水の仕事しだしたし、お金もかなり遣ってるみたいなんだよね。」

「そんなこと言って、奥さんほっぽって浮気シ放題で私と呑みにきてるのだあれ?」

「うん。俺なんだけどさ、心配なんだよね。あくりちゃんと呑みにくるのは、あくりちゃんと話しをしたいから、あくりちゃん好きだよ。」

「まったく、誰にでも言ってるんじゃないの?で、彼女が亡くなったショックから抜けられた?」

「う~ん。彼女のお母さんが今でも呑みに誘ってくれるんだよね。悩んでるんだ。」

「まったく、既婚者だって彼女も知ってたのに彼女の親に隠して公認で付き合ってるから、そんなことになるんでしょ?自業自得よ。奥さんと別れるつもりないんでしょ?だけど何年もセックスしてないんじゃなかったっけ?」

「もう~あくりちゃんたら、奥さんは、もう歳だからよいんじゃないかな?」

「そんなこと言ってるから浮気されちゃうんじゃないの?お互い様なのかな?とも思うけど、奥さんだって女なんだからって気持ちがあると思うよ。
たしか、3、4年くらい前に最近しないのかって聞かれたんじゃなかったっけ?」

「あくりちゃんたら、よく覚えてるな~」

「呑気に笑ってるんじゃない!」






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