いつだって僕らは〜めぐり逢えた〜
私と彼との出会い
春。

それは、出会いと別れの季節。

だけど、私は春が大好き。

だって、『初恋のお兄ちゃん』のあの『優しい笑顔』を思い出せるから‥‥‥‥。

そう呑気に道を歩いてたら、前から走ってきた男の子とぶつかってしまった。

ドンッ!!

「キャッ!!」

私は、後ろに尻もちをついてしまった。

その時に、私がかけていたメガネが外れてしまっていた。

だが、私はそのことに気づかずに、

「イテテッ!!」

お尻をさすりながら、立ち上がっていく。

ぶつかった男の子は、よろめきもしなかった様子で、『無言』のまま、なぜか、不機嫌そうに、私の顔をジッと見つめていた。

え!?

なっ、何!?

怒ってるのかな?

こっ、怖いよ〜!!

私が、そう思っていた時、その男の子のと思われる着信音が‥‥‥‥。

って、これって、『暴れん坊将軍のテーマ曲』だ。

意外と顔に似あわず、『レトロ』だ。

その男の子は、顔は怖いが、顔立ちは整っていた。

それだけに私は、心の中で笑ってしまっていた。

男の子がスマホで、怒鳴りながら、しゃべっているのをいいことに、私は足早にその場を立ち去って行った。

そのぶつかった男の子が誰かも知らずに‥‥‥‥。





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