愛を探して・・
✡✡デート
私は、幸には達哉さんの話をした。
「今日、バイト終わったら
映画みてくるね。」って
幸は、
「たまにはいいんじゃない。
楽しんでおいで。」と。
達哉さんとの約束の場所に行き
二人で、アクション映画をみた。
映画が始まると、
達哉さんは私の手を握ってきた。
私は、恥ずかしくて
真っ赤になっていたら
「梨乃ちゃん、熱?
顔が、赤いよ。」
と、耳元で囁いた。
暗くてわからない筈なのに
もぅ、ふん!としたら
くくっと、笑っていた。
映画は面白くて
終わってから、食事をして
海に行って、話をした。
私は、彰さんの話をした。
達哉さんは、怒っていたが
「いい勉強になりました。」
と、私は言った。
達哉さんの話も聞いた
達哉さんの家は茶道の家元。
継ぐことが当たり前に
言う母親。
だが、自分はその道に進むつもりはなく
母親と喧嘩をして家をでた、と。
今は、弟さんが継いでる
話してくれた。
だが、達哉さんのお母さんは
達哉さんの好き勝手を許さずに
勝手に嫁を決めて
寄越してきて、今は一緒に
暮らしているみたいだ。
達哉さん、結婚していたんだ。
「達哉さん、帰りましょう。
達哉さんに気持ちがなくても
達哉さんがお嫁さんに
されたかたですよ。
もう、私は二人では
お会いしません。」
と、言うと
「嫌だ。梨乃ちゃん。
俺、やっと自分の好きな人を見つけたんだ。
流されて、投げやりだった俺が。
好きなんだ。梨乃ちゃんが。」
と、達哉さんに抱き締められた。
私も、好きになっていた。
でも·······
私は、私だけを愛してくれる人と
一緒にいたい。
どうして、いいか
わからず、涙が溢れた。
達哉さんは、涙を拭きながら
「離れていかないで。」と
私にキスをした。
何度も、なんども
角度を変えながら。
私はいつのまにか、達哉さんの
背中に手を回していた。
「梨乃、愛してる。」
と、達哉さんは言ってくれた。