愛を探して・・
✡✡悲しい付き合い
私と達哉さんは、
隠れて付き合っていた。
マスターと幸、後数人の人は、
知っていたが、
皆、大人がすることだから
と、黙認してくれていた。
それに、達哉さんのお母さんの
やり方に皆、憤りや呆れていたから。
私は、達哉さんの仕事が、
終わってから会ったりしていたから
毎回、遅くになり
兄に叱られた。
「まだ、学生の身分で
いったい、お前はなにを
やっているんだと。
だから、あんな男に騙されるんだ。」
と、言われた。
彰さんの事を言われているのは、
わかった。
私の中では、彰さんの事より
今は、達哉さんが妻帯者であることが
心に大きく巣を作っていた。
だから、兄に言い返せないし
兄から逃げるような
生活をしていた。
あんなに、仲が良かったのに
私は、兄と話さなくなった。
沙弥ちゃんからは心配の
メールやラインが沢山来ていた。
そんな、私を幸と薫ちゃんが
心配していた。
薫ちゃんは、業界で顔も広い
私と達哉さんのことは、知っていた。
「梨乃、私は賛成はしないよ。
でも、梨乃も達哉さんも
もう、大人なんだから
自分達で責任とれることを
しなさいよ。」
と、言った。
パパは、また海外に呼ばれて
行ってるから、今は不在だった。
大学の卒業式を明日に控えた時
達哉さんから、話があると
連絡がきた。