愛を探して・・
春樹は、とても頭が切れるが
余計なことは、言わない、しない
いつのまにか、一緒に
要るようになっていた。
沢山会話をすることは
なかったが
俺が会社を起業したいと
話すと直ぐに賛同してくれた。
祖父は、勝手なことをするなと
直ぐに潰しにかかったが
春樹の父親が弁護士を
やっていて、俺の会社は守られた。
春樹の親父さんには
その時、自分の生い立ちや
両親の話はしていた。
俺が企業してから
祖父は、諦めて隠居して、
父に全てを任せた。
祖父は、俺に会社を継いで欲しかったようだが
父は、そんな祖父の行動を見ても
俺を助けることもなく
ただ‥‥見ているだけだった。
俺も父親に、なんの期待もしていなかった。
俺の企業した会社は、
俺が大学を卒業するときには
落ち着いた経営になっていた。
春樹は、俺の秘書と副社長を
兼任した。
俺が、春樹以外を信じないから
仕方ない。
人事も春樹に任せていた。
規模はでかくせずに
優秀な人材だけを入れて
会社を運営していた。
業績は、安定していた
今年も数人の入社もあった。
基本、俺は人の顔を覚えない
人と関わるのも苦手だし
まして、愛だの恋だのに
興味もない。
女は、欲の捌け口のみ
だから、冷酷無比の貴公子と
呼ばれているみたいだ。