愛を探して・・
✡✡春樹サイド
(秘書兼副社長)春樹‥‥サイド
僕は、大学の入学式で
見惚れた男がいた。
その男、大賀英志は、一際目立っていたが
誰とも話さず
笑いもしない
人に関心がないんだと
直ぐに、わかったが、
僕は、英志から離れなかった。
一年の終わりに
英志が、会社を起業したいと
呟いた。
英志は、高校のときから勉強していて
経営能力もあり
投資もやっていたり
バイトや小遣いを貯めていて
かなりの額の貯蓄をもっていたから
直ぐに賛同した。
僕は、親の職業の弁護士を
継ぐつもりもなく
親も好きなように生きたら
良いと言ってくれていた。
英志が、会社を起業すると
どこで聞いたのか
英志のおじいさんが妨害に入り
僕は直ぐに父親に頼んで
英志の会社を守った。
その時に
英志の家庭の事を詳しく知った。
英志が、ここまで人を信じず
人に関心がないのが
よくわかった。
俺は、いっそう英志に
寄り添い
親父は、英志の会社の顧問弁護士に
なった。
まあ、英志は大学を卒業してからは、
落ち着いてきたが
女に対しても冷たく、
女は捌け口としか
見てない‥‥
はじめから
愛することもない。
二度と関わらない。
に納得した女だけしか相手に
していなかったから
揉める事は、殆どなかった。
あれば、父親が動く。
社会人になってからは、
会社の顔もあるから
少しは、ましになったが
お陰で、冷酷無比の貴公子と
呼ばれている。