愛を探して・・

梨乃が
「ごめんなさい、びっくりしたね。」
と、女の子に言っていた。

どうやら、英梨也がぶつかったみたいだ。
女の子は、泣いていて
父親が抱きあげていた。
母親が
「大丈夫ですよ。
僕も大丈夫だった?」
と、英梨也に言っていた。

双方が、子供達から
顔をあげて、挨拶をしようと
していたが‥‥‥
梨乃をみて、夫婦はびっくりしていて

お父さんの方が
「‥‥‥‥‥‥り‥‥‥‥」
と、言いかけたから
俺は、
「英梨也、おいで。」
と、言ったら
「パっパ、パっパ‥‥えーん。」
と、飛び付いてきた。

俺は、英梨也を抱き締め
抱き上げてから、
「英梨也、ごめんなさい。
      言ったのか?」
と、言うと
英梨也が、首を振るから
「じゃ、どうするんだ?」
と、言うと
「ぶつかって、ごめんなさい。」
と、女の子に言った。
「偉いぞ、さすが、パパの子だ。」
「パパ‥‥好き?」
「ああ、大好きだ。」
と、言うと、首に抱きついてきた。

俺は、
「すみませんでした、お子さんに
お怪我は、ありませんか?」
と、言うと
「だっ‥‥大丈夫です。」
と、父親が言ったから
「梨乃、ベンチにいないから
探したぞ。」
と、あいてる方の腕で
抱き寄せると
「だって、英梨也が芝生に
駆け出して‥‥ねぇ、英梨也?」
「ねぇ、ママ。」
と、英梨也は悪いとは思ってない様子で。
「じゃ、英梨也、
そろそろお弁当にするか?」
と、言うと
「うん、ママのお弁当。」
と、言うから

俺は、その家族に
「では、失礼します。」
と、言って、梨乃と手を繋ぎ
その場を離れた。

梨乃は、
「あの子、大丈夫だったかな?」
と、心配していたから
「問題ないよ。」
と、梨乃の頭にキスを落とすと
「もぅ、英志‥‥外だよ。」
「中なら、良いのか?
わかった、なら夜が楽しみだな?」
と、言うと、梨乃は真っ赤になっていた。

俺達は、三人で梨乃の弁当を食べた。
梨乃は、料理も上手で、とにかく旨い。
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