愛を探して・・
社長室に入り
書類を渡して、少し話していると
コンコンと
春樹さんが対応して
「社長、インタビューの方と
カメラマンの方が、お見えです。」
「ああ、わかった。」と、俺。
「じゃ、帰りますね。」と、梨乃。
「ああ、ありがとう、
気を付けて、帰れよ。」
「うん、英梨也、帰るよ。」
「もう?パパ?」
と、英梨也が甘えた声で言うから
「ダメダメ、パパは、お仕事。」
と、言うと
「英梨也、帰ったら
また、遊ぼうな。
ママを頼むぞ。」
「うん、わかったよ。」
春樹は、そんな親子の姿を
嬉しそうに見ていた。
その時、パッ!と、フラッシュが
春樹がにらむと
「すみません、大賀さん
あまりにも、ほのぼのしていたので。
あの、冷酷無比の貴公子の名を馳せた
方の、滅多に見れない姿だったので。」
と、慌てて言うカメラマンに
梨乃は、クスッと笑っていた。
「社長、ご自慢の奥様ですよね。
お綺麗ですね。」
「ああ、梨乃だ。」
梨乃は、真っ赤になりながら
「梨乃です。大賀がお世話になっています。」
「とっ、とんでもないです。
こちらが、社長に無理にお願いしてますから。」
「うふふっ、そうなんですか?」
と、梨乃が言うと、記者もカメラマンも
真っ赤になっていたのをみて
英志は、気に入らなくて
「梨乃、気を付けて帰れよ。」
「うん、ごめんね
長居して、じゃ、英梨也帰るよ。
春樹さん、お仕事のおじゃまして
ごめんなさい。」
と、言った。
春樹さんは、
「問題ないですよ。
お気をつけて、帰ってください。
英梨也、また、遊ぼうな。」と。
「うん、パパ、早く帰ってきてね。
はるき、またね。」
と、言い
梨乃は、記者達にも
挨拶をして帰って行った。