愛を探して・・

次の日の朝
英志は、自分の腕の中に
梨乃がいて幸せだった。

梨乃が自分から、去るとは思って
いなかったが
梨乃が、自分から俺を求めないと
先はないと、思っていた。

少し、時間がかかり
俺の方が待ちきれなく
なりそうだっだが
昨夜、来てくれて良かった。

梨乃の頭にキスをすると
「英志、好きよ。大好き‥‥」
と。
起きたか?と、思っていたが
どうやら、寝言のようだ。

「俺は、愛しているよ。」
と、言って
後ろから、抱き締めた。

梨乃は、
「う~ん?英志、起きてる?」
「ああ、うちの奥さんが
可愛い寝言を言ってくれたから
目が覚めた。」
「えっ、うそ?寝言?
        なんて?」
「ないしょ。」
「ええっ、なに?なに?」
「いや、言わない。
ほら、梨乃病院いくぞ。
英梨也が、待ってる。」
「もぅ、でも、英梨也が
目を覚ます度に‥‥パパ?
と、聞いていたの。
パパ、大好きなんだね、英梨也は。」
「俺もだ。早く会いたい。
食事をして、行こう。」
「ふっ、英梨也にやきもち妬きそう。」


バタバタして、二人で病院に
向かった。

病室に着くと
幸ちゃんが、英梨也を見てくれて

英梨也は、俺をみて
「パパ‥‥パパ‥‥」
と、手を出したから
英志は、そっと抱き上げて
ギュッと抱き締めた。

梨乃は、その姿をみて
涙を流し
幸から、
「良かったね。」
と、言われて
「うん、ありがとう。」
と、言った。

幸は、少しだけいて
帰って行った。
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