愛を探して・・
英志は、赤ん坊の名を
梨英菜(りえな)とした。
瞳は、俺と同じだが
顔のパーツは、梨乃だった。
凄く可愛い顔をしていた。
英梨也にも、早く見せてあげたい。
次の日、梨乃は車イスで
英梨也の元にきて
英梨也が目を開けたときに
にっこりと笑うと
英梨也も微笑んだ。
梨英菜は、元気一杯で
じいさんもばあちゃんも
英梨也をみたり、梨英菜をみたりと
忙しいそうだった。
お義父さんには、写メをおくり
喜んでいた。
お義兄さんとこも、まもなくみたいで
楽しみであった。
薫さんは、幸ちゃんが休んでいるから
大変みたいだ。
中々、病院に来れないと
ブツブツ言っていた。
山口さんは、三日目には
問題なく退院した。
帰りに、英梨也を外からみて
祈るような仕草をして
帰って行った。
梨乃は、赤ちゃんと家に帰り
ばあちゃんや幸ちゃんが
交代で助けてくれた。
本当に、今回、幸ちゃんに
頼りっぱなしで
申し訳なかった。
春樹にも、会社を任せっぱなしに
していた。
英梨也は、10日間、熱と痛み、嘔吐を
繰り返し、きつい日々をおくり
個室にやっと、うつされた。