愛を探して・・

山口さんは帰って行った。
俺は、途中まで送ると
「もう、お会いすることは
ないでしょう。
英梨也君を宜しくお願いします。」
と、山口さんは言った。

俺は、一礼をして
病室に戻った。
「英梨也、偉かったぞ。
さすが、パパの子だ。」
「うん。ありがとう
言えて、良かった。
パパ~お腹すいた。」
「あはは、元気になってきたな。」


それから、一ヶ月
英梨也は、多少の熱をだすことも
あったが、順調に回復して
梨乃が梨英菜を連れて病室に
きたときは、跳び跳ねて
喜んでいた。

先生からも退院の許可もでて
明日、退院する。
しばらくは、自宅でゆっくり
過ごす。

梨乃は、ばあちゃんと幸ちゃん
薫さんに手伝ってもらい
二人の子育てをしていた。

俺は、ひと月の間
殆ど仕事を
春樹に任せていたから
春樹を少し休ませることに
した。

梨乃もそうしてあげて!
と、言ってくれた。

少し、忙しい日々だったが
春樹がよくやっていて
くれたから助かった。
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