イケメン御曹司に独占されてます
オフィスに帰ってくると、誰もいないはずの第三営業部の私の向かい側のデスクに、がっくりと突っ伏した大きな背中が見える。
「……お帰り」
「野口くん!? どうして!?」
「萌愛のメールを見て飛んで帰ってきたんだよ……」
さっき滝川さんに配送の手配をしてもらってすぐ佐藤さんに連絡し、そのあと野口くんにもメールを送ったのだけれど……。
「慌てて帰ってきて、萌愛と同じく滝川さんに頼みに行こうと思った矢先にメール見て。今脱力してるとこ……。だけど、サンキュ。マジ助かった」
「池永さんは……」
「まだ会議中。あと二時間は出てこれないんじゃない?……報告は夜にでも、お前からちゃんとしろよ」
「それ、野口くんから……」
「お前の手柄なんだからお前がしろ。それに山川は俺の担当じゃない。秀明さんと、お前の担当だろ?」
「……お帰り」
「野口くん!? どうして!?」
「萌愛のメールを見て飛んで帰ってきたんだよ……」
さっき滝川さんに配送の手配をしてもらってすぐ佐藤さんに連絡し、そのあと野口くんにもメールを送ったのだけれど……。
「慌てて帰ってきて、萌愛と同じく滝川さんに頼みに行こうと思った矢先にメール見て。今脱力してるとこ……。だけど、サンキュ。マジ助かった」
「池永さんは……」
「まだ会議中。あと二時間は出てこれないんじゃない?……報告は夜にでも、お前からちゃんとしろよ」
「それ、野口くんから……」
「お前の手柄なんだからお前がしろ。それに山川は俺の担当じゃない。秀明さんと、お前の担当だろ?」