イケメン御曹司に独占されてます
この前、公園で大騒ぎをしたあと、大胆すぎる発言をされて何処へ連れて行かれるのかとドキドキしていたのに、向かった先は病院だった。
ノックして入った個室には、佐藤さんと、ベッドに横たわった可愛らしい女性がいる。
そしてその横のベビーベッドに寝かされた、とても小さな大切な存在。
「やぁ、ふたりとも! 来てくれたのか!」
とても嬉しそうな佐藤さんと、少しやつれた面差しながらも、優しい微笑みを浮かべる佐藤さんの奥さん。
「いつも主人がお世話になっております。……まぁ秀明さんはお噂どおりのすごいイケメン。萌愛ちゃんは……あなたが言ってたとおり、本当に可愛らしい方なのね。今日はわざわざありがとうございます」
佐藤さんの足元には、幸太くらいの男の子がしがみついている。
「こちらこそ佐藤さんにはいつも大変お世話になっております。この度は本当におめでとうございます」
「おめでとうございます!」
そう言いながら静かに眠る赤ちゃんをこわごわ覗き込む。
何もかも小さく、なんの憂いも汚れも無い。産まれたばかりの、佐藤さんと奥さんの大切な希望。
堪える暇も無く涙が溢れた。
「あの、ごめんなさない、私……」
慌てて涙を拭う私に、まだ点滴の管が刺されたままの奥さんの手が、私の方に伸ばされる。
しっかり握られた手は温かで力強い、お母さんの手。
「ありがとう。主人のためにとても頑張ってくださったと聞いて……。あんなに勇ましい仕事をしてくださった方がこんなに可愛らしいなんて。きっと萌愛ちゃんはいい奥さんなるわね。ねぇ、秀明さん?」
ノックして入った個室には、佐藤さんと、ベッドに横たわった可愛らしい女性がいる。
そしてその横のベビーベッドに寝かされた、とても小さな大切な存在。
「やぁ、ふたりとも! 来てくれたのか!」
とても嬉しそうな佐藤さんと、少しやつれた面差しながらも、優しい微笑みを浮かべる佐藤さんの奥さん。
「いつも主人がお世話になっております。……まぁ秀明さんはお噂どおりのすごいイケメン。萌愛ちゃんは……あなたが言ってたとおり、本当に可愛らしい方なのね。今日はわざわざありがとうございます」
佐藤さんの足元には、幸太くらいの男の子がしがみついている。
「こちらこそ佐藤さんにはいつも大変お世話になっております。この度は本当におめでとうございます」
「おめでとうございます!」
そう言いながら静かに眠る赤ちゃんをこわごわ覗き込む。
何もかも小さく、なんの憂いも汚れも無い。産まれたばかりの、佐藤さんと奥さんの大切な希望。
堪える暇も無く涙が溢れた。
「あの、ごめんなさない、私……」
慌てて涙を拭う私に、まだ点滴の管が刺されたままの奥さんの手が、私の方に伸ばされる。
しっかり握られた手は温かで力強い、お母さんの手。
「ありがとう。主人のためにとても頑張ってくださったと聞いて……。あんなに勇ましい仕事をしてくださった方がこんなに可愛らしいなんて。きっと萌愛ちゃんはいい奥さんなるわね。ねぇ、秀明さん?」