白いオレンジ


大学の友達には付き合ってるということにしてるから、
高校からの陽向との関係を知っているのはこの大学で朝河くんだけ。

相談できるのも彼だけだった。


それで昨日、陽向に届いた通知を見てしまったことを言った。

どんな子なんだろうと気になってることも話した。


「今日バイトあるって知ってるってことはさ、バイト先の子って可能性が高いよな」

「陽向がバイトあるって話したことも考えられるけど、敬語だったもんね。
陽向サークル入ってないし、バイトで知り合った子なのかもね」


奈々ちゃんって女の子は陽向の話なんかでも聞いたことのない名前だった。


陽向の近くにいる女の子なんて何人いるのか分からないし、いちいち気にしてる方がバカだって分かるけど…

どうしだって気になってしまう。


「雪乃ちゃん、今日なんか用事ある?」

「え?何もないけど」

「じゃあさ、陽向くんのバイト先行ってみようよ。ナナちゃん、見つけられるかもよ?」


まさか、そんな話になるなんて思っていなかったけど、気になる気持ちを抑えきれず、行くことに決めてしまった。


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