Heaven~第ニ章~
わざとらしくため息をつくと「すみません」と健君が代わりに謝って来た。


「健君が謝ることないよ」

「いや、でも……」


健君も雅近に視線を向けため息を付いた。


改札口で健君と別れた。

健君の後ろ姿に、笑顔でいてくれることを願った。


「な、」

「何?」

「健とチョコチョコ会ってるわけ?」

「初めてだけど、何?」

「健には気をつけろよ」

「は?健君に?」


バカらしくて笑ってしまった。


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