Heaven~第ニ章~
「こんなの"愛の証"なんかじゃない」


私は自分の体をギュッと抱きしめた。


「"愛の証"だよ。嫌いだと言う"愛の証"」


ククッと喉を鳴らして笑っている。

そして、一気に色付く琥珀色の瞳。


「あんた……狂ってる」

「うん。狂ってるよ」 

「認めてるし、」

「椿姫、俺と付き合いなよ」

「やっぱり、狂ってるし」

「桐谷も居なくなっちゃったんだし、椿姫の全部を受け止めれるのは俺しか居ないと思うけど」


そう言って上着を羽織り私に近付いてくる。

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