Heaven~第ニ章~
「私の全部って、あんた何も分かってないでしょ」

「分かってないよ。その体にあるのがどうしてかなんて……だけど、理由なんて知らなくて良いんだよ。理由は相手だからね。椿姫の気持ちなら誰より分かる」

「は?」

「……"絶望"と"孤独"言葉で言えば簡単だけど、それは経験した奴にしか分からないことだからね……」


そうかもしれない。
あんなことは誰にも分からない。
だからって……


「あんたと付き合う訳ないじゃん。誰にも分かってもらえないとしても、あんたなんかと付き合うくらいなら一人で居た方が良いよ」

「だろうね。知ってる」

「……何なのよ」

< 151 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop