Heaven~第ニ章~
フゥーとため息を付いて星野が天井を見つめた。


「俺って狂ってるよな」

「相当ね……」

「怖いもんがないから、何だって出来るんだよ」

「狂ってるけど……嬉しかった」

「は?」

「私の人生にあんなに強く関わりたいなんて言われたことないから」

「……椿も狂ってんな」

「そうかも、ね……」


本当は私じゃなくても良かったのかもしれない。
あの頃椿姫なんて呼ばれて少し目立っていたから私に目をつけたのかもしれない。


それこそ星野が言っていたように理由なんてどうでも良かった。
私に関わり、私を分かろうとしてくれたそれだけで嬉しかった。


< 168 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop