Heaven~第ニ章~
本当は最後まで居るつもりだった。


結果的には蓮沼や雅近の想いを無駄にしてしまったかもしれない。
だけど、私にはあの場所に、
学の居るはずだった場所に居ることは出来なかった。


みんなフロアーに居る雅近に注目していた。
私一人がこの部屋を出ることを気にする人なんていない。


ここまでみんなの笑い声や熱気が伝わる。


興奮気味なフロアーに一度視線を向けてから、私は一人で店を出た。


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