Heaven~第ニ章~
「ちょっとね。打ち上げだったんだよね。未成年に酒飲ますってろくな大人じゃないよな~」

「何言ってんのよ。お酒なんて何時も飲んでるでしょ」

「ハハッばれてる」


そして微かに匂う香水の匂い。


「ん?」


真澄が私の顔を覗き込み「泣いてた?」と私の頬に指先を添えた。


思いのほか冷たい指先にビクッと体が小さく震える。
それにクスッと笑い「椿は可愛いね」とギュッと私の肩を抱いた。


ズキッと痛む左肩。
俺はここに居ると主張するような痛み。

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