Heaven~第ニ章~
「あっ、椿暇でしょ?ちょっと付き合ってよ」

「は?暇じゃないし」

「良いからさ」

「他の子呼びなよ」

「やだよ。椿が良い」


早く帰りたい。
こんな気持ちで誰かと一緒に居たくないのに、
何時もと違う真澄が気になってしまう。


私は何時からこんなお節介になったんだろう。
真澄なんて関係ないのに、
真澄なんかと関わりたくないはずなのに。


「分かったから、腕離してよ。痛いからさ」

「本当?」

「本当。で、どこ行くの?」

「憂さ晴らし」


そう言って真澄は笑っている。


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