Heaven~第ニ章~
余りに口当たりの良いカクテルに気が付けば……


「真澄も踊ろうよ」と真澄の腕を掴んでフロアーまで引っ張り出していた。


「椿、酔っ払ってる」

「真澄だって酔っ払ってるじゃん」


楽しいことなんて何一つないのに笑っていた。
踊ったことなんてなかったのに踊っていた。


「うわっ」


余りの人の多さに誰かと背中がぶつかってしまい、目の前に真澄の胸に……


「大丈夫?」

「大丈夫!大丈夫!」

そう言って真澄の首に腕を回した。


今日は全部お酒のせいにすれば良い……

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