Heaven~第ニ章~
「大丈夫じゃないじゃん」

そう言って私の腕を自分から離し「少し座るか」と頭をポンポンと叩いて、近くのソファーに私を座らせた。


「水持ってくるよ」

「水、は良い……」


私は自分の隣を叩いて「座って」と真澄を座らせた。

真澄が座ると真澄の肩にもたれるようにして「ここに居てよ」と言って真澄を見つめた。


「そんな顔して……」


真澄が真っすぐ私を見つめる。
だけど、瞳が揺れた。


「獅朗のお気に入りじゃなかったら、完全に俺にお持ち帰りされてるよ」

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