Heaven~第ニ章~
何も考えずそのグラスに口を付けた。


「きつっ」


お酒のきつさに顔を歪めると「そう?」と男が笑いながら私を見ていた。

「何飲んでたの?」と男が私のグラスに口を付けた。


「あまっ、こんなの酒じゃないじゃん」

「甘い?」

「甘い。甘い」と私のグラスを空にしてしまった。

「はい。空になったから」

そう言ってきつい酒を私に渡す。


「うっ、やっぱりきついよ」

「可愛いな」


と私の肩に腕を回して来た。

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