Heaven~第ニ章~
今日は久しぶりの休み。
予定を立てずにダラダラ過ごそうと思っていたのに、
私の周りにはどうしてこうも自己中が多いのだろうか。


「……まだ9時じゃん」


鳴り響くスマホを手に取り「もしもし」と電話に出た。


"寝てたか?"


当たり前でしょ……
昨日は週末。
こっちは何時まで働いてたと思ってんのよ。


「何?」

"今日休みだろう?"


もう私のシフトを把握している獅朗にも驚かなくなっていた。


「だから、何?って聞いてんだけど」

"1時間後に迎えに行くから準備しておけ"

「行くからって何よ!は?ちょ、ちょっと!」


プツリと切られた電話に朝から怒る気力さえ湧かない。


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