Heaven~第ニ章~
怠い体を引きずるようにしてシャワーを浴びた。
ざらつく左肩も前よりは気にならない。

きっと学のおかげ。
学が愛しそうにキスを落とした左肩を優しく洗う。

シャワーを終え、髪を乾かし化粧をして着替える。
ジャスト1時間。

一緒に居ないのに計ったような時間。

そしてまた鳴るスマホは獅朗から。

用件は分かってる。

私はまだ鳴っているスマホをカバンに入れ部屋を出た。


「何で出ないんだよ」


駐車場には電話に出ないことで不機嫌な獅朗が居た。


「わざわざ出なくても用件分かってるし。電話代かからなくて良いじゃん。節約だよ。節約。それより迎えに行くって、どっか出掛けんの?」


獅朗のビックスクーターに視線を向けると「買い物」と私の手にヘルメットを乗せた。


「買い物って何?」


そう言って獅朗の後ろに乗る。


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