Heaven~第ニ章~
「ふざけたこと言ってんなよ」

「客を勧誘してるだけだろう」

「じゃあ、違う奴勧誘しろよ」

「そんな束縛してたら、そのうち逃げられちまうぞ」

「ふざけろ。自分の心配でもしてろよ」


そう言うと獅朗は私の腕を掴み「ほら、帰るぞ」と店を出た。


「マサって良い人だね」

「あ?あぁ、あんな風貌だけどな、」


確かに風貌はあんなだけど、
きっと優しくて繊細なんだろう。

じゃなくちゃ、
あんな素敵なデザイン描けないだろうな。


「マサのこと気に入ったのか?」

「何でそうなるかな……」


呆れる私に「マサには彼女居るからな」と念を押してくる。


< 41 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop