Heaven~第ニ章~
「早く行くぞ」


店に入ると綺麗なお姉様方が「いらっしゃいませ~」と甲高い声を出し私達の方へ視線を向けた。


「久辺様。お待ちしてました」

「あっ、コイツに似合うやつ適当に持って来てくれ」


私の背中を押し、お姉様の前へ。


「かしこまりました」

「え?ちょ、ちょっと獅朗?」


獅朗に助けを求めるけど、店の中央にあるソファーに座った。


定員のお姉様は獅朗に言われた通りにいくつかのドレスを持って来た。


な、何なんだよ……
ドレスって何処に着て行くのよ。


「ドレスなんて買ってどうするのよ」

「必要だから買う」

「私は必要じゃないし」

「必要になるから安心しろ」


そう言って獅朗が私のドレスを選ぶ。



< 48 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop