Heaven~第ニ章~
獅朗の手を握りホテルのロビーへ足を運ぶ。
獅朗達の秘密基地でも驚いたのに、それ以上の豪華さに驚いた。



「やっと来た」


私達に声をかけたのは真澄だった。
そのスーツ姿はお坊ちゃまと言うよりは、さすがプロのモデルって感じ。


「あっ、椿も綺麗じゃん」


真澄が私の前髪を払って瞳を覗き込んでくる。


「あ、ありがとう」

「ん?今日は素直だね」

「まぁ、誕生日みたいだしね」


チラッと獅朗を見ると「そう言うことだな」と満足げに笑っている。


「そっか、そっか、良い心がけだね」

「真澄君、嵐君は?」


幸二がロビーを見渡し真澄に聞くと「あっちに居るよ」とロビーの端に居る団体にしを向けた。

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