Heaven~第ニ章~
獅朗が私に視線を向けると「こちらのお嬢さんに挨拶してもらってたとこでな」とお爺様の視線も私に向けられた。


「嵐のじぃさんとしての挨拶らしい」

「そうですか、」

「嵐の彼女か?」


お爺様が後ろに居る嵐に聞くと「嵐じゃないですよ。俺のですよ」と獅朗が私の腰に腕を回し引き寄せた。


「獅朗か」


お爺様はガハハと笑い「どうりで気合いが違うと思った」と私を見つめた。


「どうして、わしに声をかけた?」

「先ほども言いましたけど、嵐のお爺様なので」

「うちの稼業は?」

「知ってます」

「知っていたからか?」

「違います。知っていてもです。知っていても嵐さんは嵐さんですから」


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