Heaven~第ニ章~
マジ……
最悪。


あんな酷いことを言った獅朗に守らている。
それを知っていても、
私は何も言えない。


カーテンの隙間から獅朗が見えて、
心の何処で"大丈夫"そう思ってしまう自分が居る。





「何やってんだろう……私」





唯一の私の癒し、
部屋に戻り水槽に近づいた。

トントンと軽く水槽を叩くと向きを変えて、
紅尾金龍が私の近くに寄って来た。



「お前も……寂しいよね」



ポツリ言った言葉が虚しく聞こえる。


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