Heaven~第ニ章~
コンコンとドアが鳴り「そろそろお時間になります」とホテルの人が入って来た。


「あっ、じゃあ私は……」


部屋から出ようとすると獅朗も着いて来る。


「何?」

「真澄と一緒に居ろ」

「真澄と?何で?」

「真澄なら一緒に居ても安心だからな」

「安心って、ここはあんたの誕生パーティーでしょ?」

「だから余計面倒なんだよ」

「意味分かんない」

「意味なんて分からなくて良いんだよ。絶対、真澄と居ろよ。真澄には連絡入れておくからな」

「分かったから、早く戻りなよ」

「じゃあ、また後でな」


そう言って獅朗は来た廊下を引き返して行った。


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