Heaven~第ニ章~
「ねぇ、真澄」

「ん?」

「毎年こうなの?」

「何が?」

「獅朗の誕生パーティー」

「俺が知る限りはね」

「知る限りって?」

「俺は高校からの獅朗しか知らないからね」

「そっか、」

「あっ、獅朗君」


ステージに視線を向けると、両親と一緒に獅朗がステージに上がっていた。

司会者の進行でパーティーは進んで行く。
"乾杯"
そんな声にも何が乾杯なんだか分からない。


一通りの挨拶が終わり、獅朗達がステージから降り来客一人一人に挨拶をしている。
ボンヤリ獅朗を見つめていた。


獅朗は今何を思いながら、笑ってあそこに居るんだろう。
その笑顔は本物?


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