Heaven~第ニ章~
マサのことを考えながら着替えを終えロビーに戻ると何時も獅朗の姿にホッとする。


「獅朗」


着替え終えた私の姿を見て「そっちの方がしっくりくるな」と笑ったから「獅朗もね」と私も獅朗へ笑いかけた。


獅朗の誕生パーティーは主役の獅朗が居なくても続いている。
獅朗が言うには後2時間は続くらしい。


それを聞いた時に抜け出して良かったと、獅朗には悪いけど心底思った。


「獅朗、今から時間ある?」

「あるけど、何だよ珍しいな」

「誕生日だしね。どっか行きたいとこあるなら付き合うよ」

「行きたいとこね……」


獅朗が空を見つめてから私に視線を向け「何処でも良いのか?」とニヤリと笑った。


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