Heaven～第ニ章～

そして、獅朗も缶ビールを口にして一気に飲み干すとグチャとその缶ビールを潰した。


｢早くない？｣

｢そうか？普通だろう｣

｢若い飲み方｣

｢若いって、椿の方が若いだろう。バァバァみたいなこと言ってんなよ｣


獅朗は笑って私の髪をクシャッと撫でた。


｢誕生パーティーっていつもあんな感じなの？｣

｢あぁ｣


やっぱりと思ったけど、獅朗は気にしていない感じだった。　　


｢な、椿。どうして抜け出した後、俺に付き合ってくれてんだ？｣

｢え？｣

｢同情したか？あんなの見せられて｣


そう言って立ち上がり冷蔵庫からまた缶ビールを取り出した。