Heaven~第ニ章~
バンっと大きな音が聞こえ「マジか!マジか!何で椿が寝てんだよ!」
そんな声で目が覚めた。


「っ、うるさい」


片目だけ開けると私を指差し笑っている幸二が居た。


「え?何?」


幸二の姿に驚いて勢い良くベッドから起き上がると、クラッと目眩がして頭が痛い。


「何?じゃねーよ。夕べ獅朗君と居なくなったと思ったら、そう言うことかよ」


頭を押さえながら記憶を遡る。

昨日は獅朗の誕生パーティーに行って、幸二が言うように途中で獅朗とパーティーを抜け出した。

そして、この秘密基地に来て、獅朗と話ながらお酒飲んで……


「起きたか?」


獅朗がドアに寄り掛かり私に視線を向けている。


「あっ、うん。起きた」

「頭いてーのか?」

「少し」

「あんなんで二日酔いかよ。待ってろ薬持ってくる」





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