Heaven~第ニ章~
獅朗が部屋から出ると「で、何で椿がここで寝てんだよ」と幸二がベッドの端に座った。


「あんた、声大きい……」

「いや、いや、デカくもなんだろうが。説明しろよ」

「説明って、泊まったから寝てるんでしょ」

「は?バカにしてんの?そのくらい分かるよ。何で泊まったのか聞いてんだよ」

「眠かったから……」

「お前!」

「だから、声が……」

「ほら、椿……薬」


獅朗が部屋に入って来て幸二も少し大人しくなる。
だけど私が薬を飲み終えると「獅朗君、何で椿が泊まってんだよ」と今度は獅朗に理由を聞いている。


獅朗は笑いながら「眠かったって椿も言ってんだろう」と説明した。

 
< 89 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop