Heaven~第ニ章~
幸二はリビングのソファーに座り紙袋からパンを取り出し頬張っている。
まぁ、あのパンを食べそこねたのは残念だけど、
幸二が大人しくなって良かった。
「顔、洗いたい」と言う私に獅朗がタオルを渡してくれた。
準備出来たらとっとと帰ろう。
ここに居る意味はもうないし、何より幸二が大人しいうちに。
「じゃあ、私帰るね」
「送ってく。そんな服じゃ電車にも乗れねーだろう」
「……」
「ほら、行くぞ」
獅朗が私の腕を掴むと「またおいでよ」と真澄が片手をヒラヒラさせた。
それは"絶対ない"そう思いながら秘密基地を出て、獅朗のビックスクーターでマンションまで送ってもらった。
まぁ、あのパンを食べそこねたのは残念だけど、
幸二が大人しくなって良かった。
「顔、洗いたい」と言う私に獅朗がタオルを渡してくれた。
準備出来たらとっとと帰ろう。
ここに居る意味はもうないし、何より幸二が大人しいうちに。
「じゃあ、私帰るね」
「送ってく。そんな服じゃ電車にも乗れねーだろう」
「……」
「ほら、行くぞ」
獅朗が私の腕を掴むと「またおいでよ」と真澄が片手をヒラヒラさせた。
それは"絶対ない"そう思いながら秘密基地を出て、獅朗のビックスクーターでマンションまで送ってもらった。