隣の席は君だけ


「私はっ「でもね啓哉は小沼さんのこと好きじゃないって言ってたよ 」


大きく息を吸って言おうと思ったら彼女の言葉によって塞がれた

え…?

「前に帰った時に言っててね…」



思いっきり石で頭を殴られたような痛さが胸を襲う


私ってば戦うどころか

戦える位置にもいないんじゃん



少し優しくしてもらって、少し近くにいる時間が長かっただけで

もしかしてって思ってた自分がすごくばかみたい



なんて惨めなんだろう自分





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