隣の席は君だけ


「お米研いでくるね」


そう言って私は少し離れた水道まで向かった


啓哉のことこんなに好きなのに
いくら思っても届かないと思うと胸が苦しい


当分あきらめられそうもないよ…




どんっ



隣の水道に誰かが来てお米を置いた音がする


「よぉ」



今1番会いたくない彼。



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