隣の席は君だけ



「はよ」

朝から大好きな声
でもでも今日は気分が上がらない

「おはよ…」


「何元気ねーじゃん」


しれっと言う啓哉に少しイラッとした

「なんでそんなに普通なの?席替えだよ?
離れるかもしれないじゃん…」


私はこんなにも真剣、むしろ死活問題なのに

なんでこんなにも平然としてるんだろうか


「は?そんなこと?」


そんなこと⁉︎

啓哉の言葉にますますイラついてそっぽを向いた


ふんっ、何よ、私だけ真剣でバカみたい



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