隣の席は君だけ


「おい、大丈夫か」



啓哉だ

つかまれた腕が熱くなる



「大丈夫!ありがとう」


と言って離れようとすると



痛っ


足をひねったみたいで歩くのが少し辛かった




「大丈夫じゃねーじゃん」


そう言って啓哉は私を強引におぶってそのまま歩き出してしまった



「えっ…大丈夫だよ?歩けるってば」



「悪化したらよくねーだろ、黙っておぶられとけ」


そのまま啓哉は保健室まで連れて行ってくれた
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