隣の席は君だけ



啓哉がいた。




「あっ…」

思わず声を出してしまった



声をかけようかと思ったけど今、気まずいんだった…



「荷物取りに来ただけ」


「そっか」


なんとなく素っ気ない口振りで胸がチクリといたんだ



本当にこのままでいいのかな私


啓哉はもう出ようとしてる




このままでいいの?




いいわけない




その答えが出たら


咄嗟に啓哉の背中の服を掴んだ








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