先生に、あげる。
僕の過去
始まり
始まりは何となくだった。
いつも通り大学の中にあるカフェで、本を読んでいたときのこと。
桜が散り切って、葉桜に衣替えして、気温も上がってきた、たしかあれは、六月の終わり頃のこと。
今でも鮮明に思い出す。
僕は彼女と、咲織と、出会った。
< 1 / 149 >
メニュー
始まり