先生に、あげる。


「授業が終わったら、また来るから。」


咲織は、うん、と、呟く。


僕はそのまま医務室を出た。



教室に向かって歩いていると、後ろから誰かに話しかけられた。


「山下、徹さん?」


振り返ると、見覚えのある顔の女性だった。
< 104 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop