先生に、あげる。
三人で、何気ない世間話をしながら、咲織の規則正しい寝息を聞いていた。
すると、その瞬間は、いきなりやってきた。
医療関係の機器が、甲高い音をあげる。
咲織が、危険な状態であることは、一目瞭然なくらいの、音量である。
三人で咲織にかけより、すぐさまナースコールを押した。
「咲織っ!」
「…、さ、咲織。」
口々に叫ぶ。
僕は上手く呼吸が出来なかった。
呼吸の仕方を忘れてしまったみたいに。