先生に、あげる。


ふと周りを見ると、右手側に、大通りから一本外れた道が見えた。


向こうには立派な桜の木が見える。


もうほとんど散ってしまっているのに、僕はすごく魅力を感じ、その木に向かって歩いた。


近付くと、その木が公園の中にあることがわかった。


ブランコとすべり台しかない、ちいさな公園。


僕はなんとなくその風景に見入った。


もともと都会に住んでいたからか、何だか、心が安らいだ。
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